鬱の父

背景

子供の頃

父親の話は極力しなかった

なぜなら

子供ながらに話してはいけないことだと思っていた

今より理解されてなかった病気

父親が定期的に具合が悪くなる期間は

自分にとって辛い時間だった

そして影ある暗い部分の自分を

友達には悟られたくなかった

父親は具合が悪くなる度に

必ず前兆があった

それに気づくと、ビクビク怯え出す自分がいた

父親に対する幼少からの不満が、怒りや憎しみとなる

いつからか、反発するようになり

母親に”病気なんだから”と言われても、納得できなかった

どうしても、他人の家と比べてしまう自分がいた

早く家を出ることばかりを考えて

絶対に父親のようになりたくない

実家にいる時はそんなことばかりを考えていた

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